【マイナースポーツは、トップ選手以外は交渉力がなければ生きていけない?】
スノーボード業界を見てきて約20年が立つ。
一度振り返ってみると、
どんな人が生き残ってきたか?
どんな人が実力があるにも関わらず
芽が出ずに夢を諦めていったか。
というのが見えてくる。
やはり、交渉力がある選手が
生き残っている確立が高いという事実もある。
「 マイナースポーツでは、交渉力を学べ! 」
という話はあまり聞いたことが無い。
どちらかというと交渉することすら
かっこ悪いという風潮さえある。
誰と交渉すべきか?
いつ交渉すべきか?
何を交渉するのか?
どうやって交渉するのか?
どこで交渉するのか?
こういうことがわかっている人はどのくらいいるのだろうか?
「 技術が上がる = 交渉能力がつく 」
ではない。
もちろん技術が上がれば
交渉しやすい状況は生まれる。
しかし、技術力が上がっても企業と交渉しなければ
何もうまれない。という現実がある。
生き残っていくためには、
交渉力を磨くか、交渉してくれるエージェントを
つけなければ結局は宝持ち腐れになる。
交渉するにあたってはいろんな
手順がある。
いきなり会社にいって交渉するのはリスクが高い。
たくさんの事前リサーチも必要となる。
ある大手企業の方は、
選手が交渉しにくる時期が遅い。
ともいっていた。
会社にはスケジュールがある。
どの予算をどのぐらいどこに使うかを事前に決めている。
この予算が決まる前に交渉し終えていなければ、
いくら担当者がお金を出そうとしても、
お金を動かせないという現象が起こる。
多くのひとはこの辺りをあまり理解していないようにおもう。
他の人の交渉は見たことがないが、
交渉力がある人は、結果が出ているのですぐわかる。
普通の人は、技術があるから契約できた。
と思ってしまいがちだが、
実は「交渉力があるから契約できている」人が多い。
技術がなくても交渉ができるという意味ではなく、
ある一定水準以上の技術があることが前提とする。
交渉力のある人が生き残る理由は、
スポンサー・企業側は、できるだけ安く契約したい。
交渉されなければ、契約金をできるだけ安く抑えたい。
という事実があるから。
交渉力がないがために、
その人の価値以下の内容で、サインしてしまう。
ということがおこる。
ある意味、ここが失敗のはじまりかもしれない。
はじめに契約した内容が
その人の公の価値のスタート地点になる。
契約金 0円と
契約金100万円のスタートでは
次の契約が大きく変わってくる。
1度交わした契約はなかなか上がらない
と思っておいた方がいい。
「 後で上がります 」はあまり信用してはいけない。
釣った魚に餌をやらない。
という現象はよく起こる。
それだけ、一発目契約は大切だということ。
勘違いしてはいけないのは、
「 この金額が欲しい。」
というのは交渉ではない。
このやり方では、企業は動かない。
どうしても契約金を出さざるえない状況を
作る能力も必要ということになる。
この状況が作れるひとは、交渉を成立させやすい。
でも、ほとんどの人は何もこの準備をしていないように見える。
「 足りないのは、技術や実力ではなく交渉力 」
である場合が多い現実をどう活かすかにかかっている。
マイナースポーツも、もっと企業への交渉力を磨くことで、
生きていける選手が増えるような気がする。
スノーボードやアクションスポーツ、
マイナースポーツが日本に入ってきて、
約30年たとうとしてる。
そろそろ、次のステップに行く時期かもしれない。
Ichigo
こういったことが若い選手や、
周りの人、企業側の人に伝わってほしいです。
この方法が正しいかどうかではなく、
こういった現実をふまえ、
議論をして新しい方法を生み出すことに
力を注いでほしい。
こういった記事をキッカケに、
数年後に結果を出す人が現れてくれる
ことを祈ります!
若い世代のためにシェア頂けると嬉しいです。
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